udon109の日記

30代会社員。調べてみたことや考えたことの記録。

サラリーマンの労働時間について

サラリーマンの労働時間はどのくらいが普通なんでしょうか。気になったので、総実労働時間(出典:毎月勤労統計調査、統計ダッシュボードから作成)を確認してみました。パートタイムではない一般労働者の労働時間の推移は以下の通りです。

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データのある1993年頃から現在まで総労働時間はあまり変化はありません。ただ、所定内労働時間が減り、所定外労働時間が増えたようです。

では、この年間総労働時間2000時間強というのは妥当な水準なのでしょうか。以下の通り確認してみました。

週法定労働時間は40時間(一日当たり8時間。9時出社~1時間休憩~18時退社、土日休みといったところ)×52週(約1年)は年2080時間です。

ただし、土日に加え祝日(年16日)を勘案すると、1952時間(=2080時間ー16日×8時間)となります。

さらに、法定有給休暇を20日をすべて取ると、1792時間(1952時間ー20日×8時間)となります。

2017年の年所定労働時間1851時間というのは、土日祝が休日で残業ゼロの場合において、有給休暇を約12日取得(月1ペース)したという計算になります。ただし、所定外を含め総労働時間2024時間となると、有給休暇が年12日を維持している場合、月残業時間が14.4時間ということになります。

土日祝休みで、有給は月1ペース、一日1時間足らずの残業。これが統計上の平均的なサラリーマン像となります。なかなか恵まれていると思うのは私だけでしょうか。正しく実態を把握した統計になっているか気になるところです。

 

なお、業種別で直近H29年6月単月のデータでみたところ、一番総労働時間が長いのは運輸業・郵便業190.0時間。逆に少ないのは電気・ガス業165.3時間です。やはり業種によって、ずいぶんと違うものです。